雨の日の宝石
今日も朝から雨です。JR立川駅から多摩てばこ&えくてびあんの事務所までの歩道もしっとり濡れています。歩きながら思い出したのは、小学校低学年、ちょうど東京オリンピック前の頃のことです。
田舎町のさらに町はずれの住宅街。東京では高速道路や新幹線が作られているらしいというのは遠い話。近所の仲間と通った通学路は途中までどろんこに砕石を入れたでこぼこ道。梅雨どき、雨が降ると車に轢かれたヒキガエルがつぶれていたり、水溜まりがあちこちにできていました。
その水溜まりの中に、ふつうの砕石とは明らかに違う赤や青の石が光っていることがあるのです。メノウとかヒスイとかというものがあって、そういう貴重な石を偶然見つける幸運もあるという話は大人から聞いて知っていました。仲間たちと、これがその宝石に違いないと、夢中で拾ってポケットに詰め込みました。
学校に着いて、ちょっと誇らしい気分でポケットから取り出すと、これはどうしたこと? 拾った時はあんなにキラキラ輝いていた石が、薄汚れたただの石ころになっているではありませんか! 魔法はあっという間に消え、ポケットいっぱいの石はザラザラ校庭に撒かれました。
今から思うとつまらないことですが、それでもあの雨の日、水溜まりに光っていたのはたしかに宝石でした。そして途中の熊野神社からは舗装された道を、高学年に率いられて学校に向かう途中も、毎日新鮮な驚きがあり、いろいろなものがキラキラ輝いていました。あの日々が宝物だったのかもしれません。
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